カプコンが主催する、『ストリートファイターV』初の公式世界大会として、12月2日~3日に米国アナハイムで開催された「Capcom Cup 2016」。数々の強豪を打ち倒し、見事チャンピオンの座に輝いたのは、アメリカのNuckleDu選手(本名: Du Dang)です。Game*Spark編集部は、まだ熱気の残る試合直後、同選手にヒーローインタビューを実施しました。
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――カプコンカップ2016を優勝という形で終えて、率直に今感じていることを教えてください。
NuckleDu選手: これで、お金の心配がなくなった。すごく安心した。今年重ねてきたストレスと苦しみがやっと報われたので、今年の最後をこうして迎えられてよかった。
――『ストリートファイターV』だけで生活ができるということをどう考えていますか。
NuckleDu選手: 夢が叶ったし、9時から17時までの仕事をしなくてもいい。Team Liquidと契約をしていて、そうやって生活できるというのがとても気持ちがいいと感じているよ。
――少し早いですが、これからも続けたいと思っていますか。
NuckleDu選手: もちろん。
――『ストリートファイターV』最大のイベントであるカプコンカップを前に、選手たちの準備や仕上がりは各々異なります。万全な状態で出場するために、どんなことをしてきましたか。
NuckleDu選手: 自分に伝えるために、メモを書いたんだ。「自分の読みを信じろ」と。これが一番大事だと思っているし、この選択が正しいと思ったらそうしなければ勝てないと思っている。もし負けてしまったとして、その選択が正しかったと気付いてしまったらずっと引っかかったままになってしまう。だからこそ、自分の選択がうまくいくと信じることが必要だったんだ。今回の勝利には本当に大事なことだったんだ。
――過去の大会で自分を信じられなかったということでしょうか。
NuckleDu選手: そうだね。自信の問題が多くて、考えすぎたらいつも負けていた。
――今回のレインボーミカのプレイは、自信に満ち溢れているように見えました。今年の大会ではガイルをたくさんプレイしましたが、どういった特徴からミカを使うことに決めましたか。
NuckleDu選手: ミカはとても強く、読みにくくて積極的なキャラクターだよね。大会だからこそ使っているキャラクターなんだ。大会という環境は冷静さを失いやすいから、ミカが相手だと少しナーバスになって焦ってしまうこともある。だから大会に使うんだ。
――ウィナーズブラケットから優勝しましたが、大会の中で自分がナーバスになった瞬間はありましたか?
NuckleDu選手: 今日最初の、MOV選手との対戦で緊張していたね。観客を見て、『ストリートファイターV』というゲームへの熱意を感じて圧倒されてしまった。でも、一番手強かったのは、ベスト16で戦ったRazerのXian選手だったよ。